「虫と音楽2〜蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)〜」を開催しました。
昆虫生態学者の小林知里さんがナビゲーターとなり、
まずは、重なり合う虫の音を聴きに学内の自然植物園をフィールドワーク。
特にコオロギの鳴き声がよく聴こえる季節で、
「コロコロッ!」と鋭い音の場合はオス同士の縄張り争いだそうですが、
求愛になると「コロコロコロ、ルルルルル〜」と変化します。
なんとも穏やかな音色になるのが印象的でした。
音を通して虫の生き方を学んだ後は、
お招きしたクラリネット奏者・叶光徳さんと、
本学教員でもあるピアニスト・藤井亜紀さんにも加わっていただき、
マウスピースだけでつくる虫の羽音、
小物楽器や持ち寄ったグッズ(ザル、ビン、貝殻など)によりつくった虫の音を重ねていく作業。
最後は、闇から次の闇へと流れる1日を想定して、それぞれの時間に鳴く虫たちを調整しながら、
事前に私が創作したクラリネットとピアノによる背景音に、参加者全員による虫の音をのせ、
ポリフォニックな音空間を創り上げました。
それぞれが個の主張として鳴く虫たちの音の重なりを聴いていると、
虫の世界には同調圧力に屈せず我が道をいく世界観がひろがっているようにも感じられる気がしました🦗🌿
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